コメント :マツオダイスケ

今週は大潮周りでした。お昼から夕方にかけて潮が引いていくので、午後からグロットを狙っていったのですが、風は依然強く大きな波が打ち寄せていました。

相変わらず厳しい状態が続いていたのですが、昨日・今日と風が弱まり、絶好のダイビング日和となりました!

本日はテニアンにも渡ることができ、しかもイルカとの遭遇付き!昨日のイーグルレイでは70枚オーバー!のマダラトビエイと大爆発です。

そして、グロットも週初めよりも穏やかで、エントリー可能なコンディション!たくさんのダイバーが待ちに待った瞬間です。

駐車場はダイバーの車でいっぱい!久しぶりにグロットも賑わったのではないでしょうか。

今日のメイダイブは変則日程により、エントリーする時間が遅くなってしまいました。しかし、たくさんのダイバーがエキジットする時間でもあり、久しぶりのグロットがダイバー・ウォッチングにならなくて良かったです。

久しぶりのジャイアントストライド・エントリーでエントリー岩からジャンプ!

飛び込んでできた泡で、目の前が白くなり、泡の音が心地良く耳に入ってきます。そして、すぐに僕らの目を奪うのは、グロットの神秘的なブルー&シルエット!

贅沢を言うと、もう少し太陽の光が欲しかったですね。とは言え、久しぶりのグロットは格別でした!

大きな穴に吸い込まれるように泳いでいくと、2匹のネムリブカが、水底近くを泳いでいました。




大きさは1.5メートルほどなのですが、サメ独特の泳ぎをされると迫力があり、思わず「おぉ〜」と声が出そうになります。

外洋へ出ると少し流れていましたが、上手く流れに乗って地形に沿うように泳いでいきました。

すると、岩の割れ目から子ガメがひょっこり出てきました。そして、すぐに息を吸うために水面に向かって泳いで行きました。

「これは、もう一度、降りてくるな。」と思ったので、みんなで子ガメの行動を下から見ていました。

予想どうり子ガメは、再び潜降開始。

でも予想外だったのは、僕らの目の前まで降りてきてくれたことです。ラッキー♪しかし、何かが変???
前回のポイント情報でお伝えしたラウラウの子ガメのように、甲羅の一部分が無くなっていたのです。

この子ガメもサメに襲われたのでしょうね。カメの甲羅は硬いのに、それを食いちぎるサメの顎の力を思うと「ゾッ」とします。

帰りに、ウミウシが集まりやすい場所に寄っていくと、2匹のキスジカンテンウミウシがいました。よ〜く見ると、自分の体からパイプみたいのを出して2匹のウミウシが繋がっています。

そう、ウミウシの交尾中に遭遇することができたのです。 ウミウシは雌雄同体の生き物らしく、パイプを通じて互いに精子を交換し、受精をして2匹ともが卵を産むそうです。「う〜ん。不思議…。」

不思議だらけで謎が多いウミウシですが、オフィスに戻ってから本を広げて、いろいろと調べてみました。

「体の右側に交尾器を持っているので、交尾中は犬どうしが出会ったときにお尻の臭いを嗅ぐときのスタイルに似ている。」

なるほど、確かに今回の画像を見てみると、そういう風に見えるかも。(画像左のウミウシはお尻を向けていて、右のウミウシは2本の角がでていますよね?角が生えているほうが頭です。)

他にも、ウミウシはなぜウミウシと呼ばれるのかなど、いろいろなことが書かれていたのですが、今回はここまでにしたいと思います。

また、キスジカンテンウミウシのそばにイロウミウシの仲間がいました。名前がわからなくて、ウミウシの本を読み漁ったのですが、記載されていませんでした。

となると、名前がすっごく気になってきますね。笑 「あいつの名前はなんなんだぁ〜!」本当に謎だらけで調べれば調べるほど、どんどんウミウシワールドに引きずり込まれていきます。

ウミウシに興味のない方も、ウミウシをみつけたら観察してみてください。そこには、新しい発見や楽しみが待っていますよ!

最後になりますが、4月以降のご予約も空きがあります。どうぞ楽しいサイパン・ダイビング旅行をご計画ください。

メイダイブのホームページでも、随時「お得なサイパン旅行!」の情報を掲載していきます。皆様、こちらのチェックもよろしくお願いいたします。
○ポイント情報

日 時 :3月4日
場 所 : ミクロネシア・サイパン
ポイント : グロット
天 候 : 晴れ
 風 : 東 8m
波 高 : −m
気 温 : 29℃
水 温 : 27℃
透明度 : (↓)35m
透視度 : (→)35m
I N : 15:49
OUT : 16:30
潜水時間 : 41分
MAX : 20.1m
AVE :13.7m

【 撮影  マツオリエ 】
サイパンポイント情報

2006年3月4日号
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