サイパンポイント情報
2007年12月11日号
○ポイント情報


日 時 : 12月11日
場 所 : ミクロネシア・サイパン
ポイント : グロット
天 候 : 快晴
 風 : 東 7.6m 
波 高 : −m
気 温 : 30℃
水 温 : 29℃
透明度 : (↓)50m
透視度 : (→)50m
I N : 11:58
OUT : 12:51
潜水時間 : 52分
MAX : 22.4m
AVE : 13.4m
撮影 : マツオダイスケ


コメント : マツオダイスケ

12月最初のポイント情報はグロットからお伝えしたいと思います。

この時期は北東の風が強くなるので、サイパンの北東に位置するグロットは荒れやすくなります。

グロットはお客様が楽しみにされることが多いポイントです。「グロットに到着して潜れない。。。」だけは避けたいので、潜りに行く前に風向き・潮の干満・前日の様子を考慮してから向かいます。

もちろん、他のポイントも同じようにデータやスタッフの目で見たもの、感じたものをインプットして考慮しています。

幸いメイダイブがグロットへ潜りに行くときは、観光で終わらずにダイビングをすることができています。

さて、今日は大きな波が来ていましたが、タイミングを計れば十分にエントリーすることができました。

エントリー岩から次々に飛び込み、潜降開始です。

穴のシルエットを見た感想は「青い〜!!」もうそれだけで感激しました。あの青さはグロットならではの「青」でした。

皆様にぜひ体験して目撃していただきたいです。

さて、予定は大物コースです。子サメを見ながら外洋へ出ました。透明度は文句なし!

しかし、流れは大物コースに向かない流れでしたので、地形を楽しむコースに変更しました。

まずは穴くぐりで地形を楽しみます。明るい世界から薄暗い世界へ突入です。




薄暗いと言っても入り口と出口に「グロットの青」や太陽の光が差し込んでいるので不気味と言う印象はなく、逆に「綺麗!」です。

また、イセエビが元気に姿を見せてくれましたので良かったです。

エビ観賞のあとは光に吸い込まれるように、縦穴を上に向かい脱出します。水面を見ると、外壁にぶち当たり「ドッカーン!」と派手に波が砕けています。

時に波の砕け具合を観察して、コンディションの変化を確認したりもします。

流れに少し身を任せ、大きな根にたどりつきました。

根から離れるとそれは驚き。「スコーン!!」と下まで突き抜けています。ここでも今日の透明度の良さを再確認しました。

大きな大きな広い海、見渡せばダイナミックな地形が目に飛び込んできます。そこにポツンと浮きます。

もう、浮いてるだけで楽しいです!

すると、遥か下にカスミアジを従えた大きなナポレオンが登場です。深度がありすぎてとても近くで見ることはできませんでした。

離れていてもナポレオンが大きく見えるので、目の前で見ることができたらどれだけワクワクしたことでしょう。この出会いはまたいつか再現したいものです。

穴の中に戻るため、泳いでいるとパッ!パッ!とカメが立て続けに姿を見せてくれました。

1匹はアオウミガメ。水面へ向かって泳いでいます。行き先を見送ると、このアオウミガメとは縁がなさそうです。もう1匹のカメにターゲット変更です。

そして、もう1匹のカメはタイマイでした。のんびり泳いでいます。先回りをすれば、近くで観賞することができそうです。

ぐる〜っと先回りして、作戦通りです。

1本目のラウラウでどっぷりとアオウミガメを観賞しましたので、タイマイを近くで見ることでお客様に2種類のカメの違いを見ていただくことができました。

連日カメを見まくりで、「またカメ?」と思っていたお客様もタイマイの登場には感激されておりました。

タイマイに別れを告げて、穴の中に戻ると子サメではなく立派なサメが寝ていました。

息を潜めて近づき、「パシャ。パシャ。」と撮影しました。もう少し距離を縮められそうです。

サメの表情を伺いながら手を目一杯伸ばし、「バシャ!」。今回の画像の出来上がりです。

頭の上部を見るとサメ肌と言われるザラザラ?ガサガサ?の質感が出ていました。ダイビングをされたことがない方や近くで観賞されたことがない方に「THE・サメ肌」を少しでもリアルに感じていただけたら幸いです。

心残りはポイント情報に載せるために画像を加工したら、わかりずらくなってしまったことです。

それでは、また来週お会いしましょう!