コメント:マツオダイスケ
今回のポイント情報はサイパン北部にあるマーメイドロックからお伝えします。
最近はサイパンの海全体が少し透明度が落ちていて、青が濃いマーメイドロックもこの日は少し白く霞んでいるように感じました。
ポイントは流れが強く、岩陰や洞窟に身を隠せば何てことはないのですが、流れをモロに受けるところでは泳ぐのが大変でした。
マーメイドロックにある洞窟は甲殻類が盛んでお客様と一緒に興奮しながら楽しみました。
楽しんだ後は、腹を決めて強い流れの中に身を投じます。
しかし、泳ぐのはやっぱり大変・・・・。
地形が窪んでいるところでネッタイミノカサゴが張り付いていましたので、小休憩を兼ねて観賞しました。
すると、カサゴの横にあまり見かけない地味〜な魚がいました。
名前がわからなかったのでお客様には「変なのがいる。(笑)」とだけご案内しました。
小休憩も終わり、「変な魚」ともあっさりと別れを告げました。
しかし、店に戻ってマツオ姉が写真を見ると「珍しい魚ではないか?」と図鑑を広げます。
「セソコテグリ?ミヤコテグリ?」
曖昧なところはありますが、いずれにしてもサイパンでは見かけることが少ない魚でした。
それを聞いて、「もっとじっくり観賞しておけばよかった・・・・。」と強く思うのでありました。
さて、流れに逆らい泳ぎ続けていると、黒い塊が目に留まりました。
黒い塊とは7月にハマったウミウシです。(笑)
青黒い体にオレンジの線。
サイパンでオレンジの線が入ってるウミウシで僕が知っているのは「リュウグウウミウシ」だけです。
これは先述の魚とは違い、すぐに名前が出てきました。
7月にウミウシをたくさん見た賜物ですかね。(笑)
前置きが長くなりましたが、僕が今回一番お伝えしたいのは「ウミウシの交接(交尾)」についてです。
ウミウシを発見したときには、交接に入ろうかというシーンでした。
2匹のウミウシが円を描くようにノロ〜リのろ〜りと動いていました。
周回を重ねるたびに、だんだんと円の大きさが小さくなり、2匹のウミウシの距離が縮まっていきます。
お客様はわかりませんが、少なくとも僕はドキドキ♪しながら、ウミウシの動向を見守っていました。
そして、体の右側から交尾器が「ジワ〜っ」とニョキニョキ伸び出てきました。
(※ ウミウシは雌雄同体の生き物でパイプのような交尾器を通して互いの精子を交換し、各々が受精して卵を産むことができるそうです。)
交尾器を出した後も、ウミウシはゆっくりと旋回を続けていました。
そして、交尾器は合体ロボットのようにズレルことなく、上手く繋がりました。
お互いに精子を交換してるシーンは見たことがありましたが、こうやって「今から接続しまーす。」と言ったようなシーンは初めて見たので写真をバシバシ!撮りました。
交接が終わると互いに交尾器を体に収めていきます。
時間にして約2分。
やがて円はなくなり別方向に向かってゆっくりと歩み始めるウミウシでした。
交接の始まりから最後まで誰も目をそらさずに観賞していました。
呆気に取られたと言うか、ただただ不思議で目が離せなかったです。
「生命の神秘?」そんなカッコいい表現ではお伝えできませんでしたが、改めて「ウミウシは不思議な生き物だな〜。」と深く思ったのでした。
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